WAKARANAI

なんか、病気を倒すとか戦うしっくりこない。乗り越えるってどうやって?これはきっと「病気」ってなんだろうっていうお話です。

 

来月の七夕には、「身体の中のがん細胞が減って出来る限り大人しくしてくれること」を切望しようと思っています。ただ、それが叶って病気の症状が治まったとしても、私の身体は白血病になるなんて予想もしなかったあの頃のような健康体に戻ったり、ピカピカの新品に取り変わるわけではありません。バタ子さんが身体投げてるところ想像してしまった…

 

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一時退院中に作ったタコライス。食事に殆ど制限がないのは本当にありがたいことです…食べることは生きる歓び。

 

 

闘う

がん細胞は、ジャンケンや腕相撲や殴り合いで負けたらそそくさと撤退してくれる…わけではありません。ザンネン。抗がん剤の効果によって、あるいは私の細胞たちの機能によって死滅、減滅します。

治療の方針を考えたり抗がん剤を選んで下さるのは、お医者さまです。薬剤師さんが丁寧に説明をしてくれて、投与作業をして下さるのは看護師さん。副作用に耐えたりがん細胞と直接闘うのは私の細胞や組織たちですが、私が彼らにしてあげられることは殆どありません。痛み吐き気高熱を知覚したらナースコールを押すこと、しっかり水分をとってトイレに足を運ぶこと、どれだけ針を刺されても耐えること(針めっちゃニガテ)、身体の状態をできるだけ正確に言葉にしてお医者さん看護師さんに伝えること、心から身体を応援すること…くらいかな。応援の気持ちが届いているかもわかりません。私は、闘っているのだろうか?闘病って感じじゃないんだよなぁ

  

 

倒す

これも「闘う」と同じですね。私は医師でもスパイダーマンとかの類でもないので…これまでの人生で何かを倒したことなんて、コップとか妹とかゲームの中のモンスター、そのくらいだと思います…

私が操作して細胞たちが白血病細胞を倒す、みたいなゲームあったらめちゃくちゃ面白そうです

 

 

乗り越える

白血病は、入院治療・通院治療を経て完全寛解状態が5年続くと晴れて「治癒」となります。

もちろんその日を望んで治療をうけているわけですが、たとえ「治癒」したとしても、私の身体に遺伝子のレベルで弱点があったり、細胞のレベルで苦手なことがあったりするという事実はおそらく今後一生変わりません。そうだとすれば、そういう性質を持った身体と向き合いながら、自分に合った生き方を探し求める姿勢が必要なのかな…と思ったりします。

「しんどい治療を乗り越えてお家に帰りたい」とは毎日のように思いますが、絶対に病気を乗り越えてみせるぞ!っていうのはちょっと違和感…考えすぎかしら。

 

 

病は気から

あーだこーだ言いつつ、これには ある程度 頷いてしまうタイプです。薬の副作用がどれだけしんどくても、家族が様子を見に来てくれるとちょっと喋れるようになったりします。好きな子から励ましてもらえると嫌いな注射もなんとか耐えられます。お母さんの「だいじょうぶ」で少し痛みが引いたりします。そういうことですか?

まあ、言いたいのは、気持ちだけではどうにもならないことはもちろんたくさんあるけれど、「生きるぞ」っていう気力とか根性は絶対に必要だと思っています。私の考えていることは、今すでに「病気を倒すぞ!負けないぞ!」っていうモチベーションで懸命に生きている方を否定するものではなくて、あくまでも、私の性格で、身体で、この病気だからなのかな、と思います。 

 

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真夜中の点滴台でちょっとだけパレードとかライブの気分